創業三百余年
連綿と紡ぐ着物の伝統と文化を
次代へと繋ぎゆく――
享保二(一七一七)年、初代市田文次郎が柳馬場通御池の地で
市田文次郎商店として絹麻綿織物の取り扱いを始めました。
江戸一円でも行商し、明治維新の動乱下でも関東織物や西陣織物をはじめ、
選りすぐりの地織紬を届けてまいりました。
明治二七(一八九四)年には東京日本橋新乗物町に東京支店を開設。
以降は染物にも力を入れ、呉服製造卸問屋として作品発表も行っております。
平成二九(二〇一七)年、一文株式会社は創業三百年を迎えました。
これからも歩みを止めることなく、着物文化の伝承と発展の一翼を担いたいと願っております。
着物ギャラリー GALLERY
呉服製造卸問屋である当社は、昭和初期にいち早く展示会「紳裳園展」を行い、多くの染織工芸作家の作品を世に発表してまいりました。創作への想い、姿勢は当時から変わることなく、現代に引き継いでおります。
着物は、人生の節目と密接にあるものです。お宮参り、七五三、成人式……儀礼の意味、日本文化のすばらしさを、着物からも感じていただきたい。そんな想いで職人共々モノづくりを追求しております。
呉服店様の向こうにおられる、お客様の趣向や生活スタイルに合わせた一点モノもお作りできるのが当社の強みです。
*誠に申し訳ございませんが、弊社では小売をしていませんので直接お買い求めいただけません。 お近くの呉服店様をご紹介させていただきます。
着物新商品 new item
ごあいさつ GREETING
色あせない、着物の様式美
業界に先駆けて展示会を始めた当社は、伝統を守りながら常に新しいものを発信し、京の地で長きにわたり商いをさせていだいております。
三百年以上の歴史の中で、生活や趣味趣向は随分変わりましたが
美しい日本の四季、それに合わせた着物を貴ぶ文化が色あせることはありません。
日本人、殊に女性は着物がよく似合います。
我々は、様式美としての着物を変わらず大切にしながら、
一方で現代的な着物の在り方を模索してまいります。
会長 滋賀 恒正
革新と挑戦で次の百年へ
当社が三百年以上続いてこられたのは、偏に職人さん、悉皆さん、お得意先の御蔭であり、
代々の番頭、従業員が技術や知識を継いでくれたからに他ありません。
古くは帝展の時代から始まった職人さんとのつながりは、紳裳園展を続けたことで確固たるものとなり、呉服製造卸問屋としての今日があります。
次の百年もまた、皆様なくして歩むことはできませんが、様式、思考が様変わりした現代は、
これまでと同じことだけをしていても明るい未来はありません。
大切なことは、今を受け入れて「モノづくり」を続け、技術を継承すること。
着物に留まらない、技の妙を広く知っていただき、次代へ繋ぐことが、
一文として、呉服卸売業としての使命だと考えます。
カタチにとらわれることなく、革新と挑戦を。
これからもお力添えのほど宜しくお願い申し上げます。
代表取締役 滋賀 正喜
会社概要 COMPANY
- 企業名
- 一文株式会社 (イチブン)
- 住所
- 〒604-8118 京都市中京区堺町通三条下る道祐町141
- 資本金
- 9,800万円
- 創業
- 1717年
- 業種
- 卸・小売業 > 繊維・衣服等卸売業 > 繊維・衣服等卸売業
- 業務内容
- 呉服(卸)
京都本社 Kyoto main office
〒604-8118 京都市中京区堺町通三条下る道祐町141
東京支店 Tokyo branch
〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町5-3